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ようやくバスは通りの角に現れる。その昔のバスはガチャガチャした音を撒き散らしていた。そして仲間たちがしたように、今度は僕が寝起きの悪い税関吏と何人かの役人の間に窮屈に座る権利を持った。そのバスはこもったにおい、埃だらけの役所のにおい、ある人の人生が埋もれている古い事務室のにおいがしていた。バスは500メートルごとに停車していた。書記官一人、さらに税関吏一人、さらに視察官一人を乗せるためだった。すでにそこで眠り込んでいた人達は、なんとか詰め合わせて新たに乗ってきた人の挨拶に対して、曖昧にうなって返事をしていた。そして今度は彼もすぐに眠り込んでいた。それはトゥールーズの不揃いな石畳を行く、悲しい荷車のようだった。路線のパイロットは役人たちに混じると最初はほとんど彼らと異ならなかった. . . しかし街灯がまばらになり、しかし戦場に近づくと、しかしその古い揺れるバスはもう人間が変貌して出てくる灰色の蛹でしかなかったのだ。 
 仲間達それぞれは、そういうわけで、同じような朝によって、彼自身の中に、検査官の邪険に振り回される傷つきやすい部下の内部に、あるものが生まれるのを感じてしまっていた。それはスペインアフリカの郵便輸送の責任者であり、3時間後にオスピタレットの稲妻ドラゴンと立ち向かい . . . 4時間後にそれに打ち勝ち、まったく自由に全権を行使して、海経由で迂回するかアルコイ山塊をまっすぐ襲撃するかを決定し、雷雨、山岳、大洋と交渉する人間なのだった。

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