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機関士は地図に印をつける。そして、もし山岳の位置が変わっていたり、左に回ろうとした山頂が、秘密の軍事的準備のように彼の正面に展開したら、パイロットはルートを修正する。
 地上で夜勤する無線通信士達に関して言えば、彼らは仲間からの指図を同時に、慎重にノートに記入する。「0時40分、航路230度、機上異常なし」
 今日、搭乗員はそのように飛行する。彼は自分が動いているようには少しも感じない。夜間、海上を飛ぶように、彼はすべての目標からとても遠くにいる。だがエンジンは明るい機内を、その実質を変える軽い沸騰音で満たしている。だが時はめぐる。だが文字盤の中で、真空管ラジオの中で、計器の針の中で、目に見えないすべての錬金術が続けられる。1秒1秒、秘密のしぐさ、押し殺した言葉、その配慮が奇跡を調合する。そしてその時が来たとき、パイロットは、確実に、ガラスに額をつけることができる。無から金が生まれたのだ。それは着陸地の灯火の中で光り輝いている。
 しかしながら、僕たちは飛行のすべてを体験してきた。それは、突然のことだが、個人的な見方で考えると、僕達がインドにいて隔たりを感じなかったかもしれないように、着陸地に2時間の所で僕達は隔たりを感じてしまって、もう戻れないのだという飛行だった。

 たとえば、メルモが最初に水上飛行機で南大西洋を越えたとき、彼は日暮れの頃、赤道無風帯に近づいた。

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