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 しかしながら、あちこちの着陸地が次々に目覚めてきた。僕達の対話にアガディール、カサブランカダカールの声が混じっていた。各都市の無線局が各地の空港に通報していた。各地の空港の長が仲間達に通報していたのだった。そして少しずつ、彼らは病人のベッドの周りに集まるように、僕たちの周りに集まってきた。むなしい熱意だが、それでも熱意に変わりはなかった。不毛な助言だったが、なんと優しかったのだろうか!
 すると急にトゥールーズが現れた。路線の起点で、四千キロ向こうで見失ったトゥールーズなのだ。トゥールーズは僕達の間にあっさりと割って入った。しかも前置きもなく。「操縦の飛行機はF. . . (僕は登録番号を忘れてしまった)なのか?」 「そうだ」 「それならば、まだ二時間分の燃料がある。その飛行機のタンクは標準のものではない。シスネロスに向かえ」

 そういうわけで、職業に課するいろいろな必要性は世界を変え、豊かにしている。路線のパイロットに、古い光景の中に新しい意味を発見させるためには、このような夜を必要とするわけではない。乗客をうんざりさせる単調な風景は、搭乗員にとって既に別なものになっている。地平線をふさぐその雲の塊も、彼にとっては景観であることをやめる。それは彼の筋肉に関係するだろうし、彼にいろいろな問題を提出するだろう。

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