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すでに彼はそのことを考慮していて、塊を測定する。真の言語活動が塊を彼と結びつけるのだ。とがった山頂が見える。まだ遠い。どんな表情をそれは見せるのか? 月の光を浴びて、それは便利な目印になるだろう。だがパイロットが計器飛行をしていて、コースから流され、その修正が難しく位置に疑いがある場合、とがった山頂は爆薬に変わり、闇全体をその脅威で満たすだろう。それは流れるままに漂う、たった一個の浮遊した機雷が海全体を損なうことと同じようだ。
 大洋もまたそのように変化するものだ。普通の乗客達にとって、嵐は目に見えないままだ。とても高いところから注視すると、波は少しも凹凸を示さないし、大量の波しぶきも不動のように見える。ただ偉大な白い棕櫚だけが、一種の凍結で固まり、葉脈とバリを強調して広がっている。だが搭乗員はすべての着水がここでは禁止されていると判断する。それらの棕櫚は、彼にとって巨大な毒の花のようなものだ。
 そして飛行が幸せなものであっても、路線の一区間のある所を操縦しているパイロットは、単なる光景を見物しているわけではない。大地や空の色、海を吹く風の跡、夕暮れの金色の雲、彼はそれらに少しも感嘆しないで、熟考する。自分の所有地を一巡して、多くの前兆から、春の歩み、霜の脅威、雨の前触れを予見する農夫と同じように、職業パイロットもまた、雪の前兆、霧の前兆、至福な夜の前兆を見抜く。最初、それらから彼を引き離すように思われた機械は、さらにより多くの厳密さで、彼を自然の大問題に従属させている。嵐の空が彼に開く巨大法廷の真ん中で、たった一人でそのパイロットは山、海、雷雨の三大神と彼の郵便物を争うのだ。






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